あるメーカーの採用サイトでは、新卒なのに、新卒のエントリーフォームではなく、中途のエントリーフォームでエントリーしてくるというユーザが少人数ながら絶えず存在していました。
新卒と中途では、担当者も管理システムも異なるため、誤った申し込みがある度に、採用担当者にはかなりのオペレーションコストがかかってしまっていました。

サイト担当者は、採用担当者の大変さを少しでも楽にしてあげたいと思うものの、原因に心当たりがありませんでした。
新卒採用のサイトには、中途採用のエントリーフォームへの導線は無いはずなので、どうして中途採用フォームからエントリーしてくるのか不思議に思っていました。
新卒ページを閲覧した直後に中途エントリーフォームに遷移していた
そこで、サイト担当者はウェブサイト上の各ユーザの行動を可視化できるツール「USERGRAM」で該当のユーザの行動を確認してみました。中途の採用管理システムから、新卒なのに中途採用にエントリーしたユーザのIDを抽出し、該当のIDのユーザの行動を観察しました。

すると、スマートフォンで新卒ページを閲覧したユーザが、直後に中途エントリーフォームに遷移しているケースが数件確認されました。
担当者が急いでその画面を綿密にチェックしたところ、1箇所だけ、スマートフォンサイトのフッターに中途のエントリーフォームへの導線が発見されました。おそらく、そこから遷移していたのではないかと推測されました。

なんでそんなところに導線があるのか、というレベルのサイト制作時のミスではありましたが、その時まで、制作メンバーも運営メンバーも誰もその導線に気づいていませんでした。
担当者は急いで対象箇所を修正し、その後中途エントリーフォームからの申し込みはなくなりました。
「困っているCV」がなぜ起きているのかUSERGRAMで確認を
貴社でも「困っているCV」や「原因不明のユーザ行動」はありませんか。
多くの場合、思わぬ「サイトのミス」が原因で、そして、軽微なHTML修正で解決できることがほとんどです。修正対応ができると、オペレーションコストの削減と、「正しいCV」の増加につながりますよ。
心当たりのある方は、是非一度、そのようなユーザ1人1人の行動履歴をUSERGRAMで確認してみてください。