2010年04月02日
接触回数データを活用した広告受けページ施策

株式会社ビービット
ユーザビリティコンサルタント
日下部 諒子

新規顧客への販売促進やリード獲得(資料請求など)を目的としたページ群(ランディングページなど)は、多くの場合、一度だけの接触を想定してつくられています。しかし、実際にデータを確認すると、必ずしもユーザは一度だけの接触でコンバージョンするわけではありません。

そこで今回は、一度の接触でコンバージョンを想定し制作されがちな広告受けページ群(ランディングページなど)を、WebAntennaの接触回数データを活用し、改善した例をご紹介します。

コンバージョンまでの接触回数データを活用

ある商材では、初回接触からコンバージョンまでに接触した回数を確認すると、以下のような分布になりました。

コンバージョンまでのサイト接触の回数の分布

2回以上サイトを訪問してからコンバージョンするユーザが半数以上にのぼっています。コンバージョンした半数以上のユーザは、サイトを離脱した後に他社と比較していると考えられます。

そこで、ただメリットを並べて訴求していた広告受けページから、サービスや商品を選ぶためのチェックポイントを提示し、同じタイミングで、自社サービスがそのチェックポイントを正しくおさえていることを伝えるページに改善しました。

こうすることで、サイトを離れた後の検討段階においても、ユーザに自社の強みを意識してもらえると想定されます。

このように、接触回数データを読み取ることで、ユーザの行動を理解し、次に打つべき施策(仮説)を考えることができます。

初回接触からコンバージョンまでに接触したすべての広告を追跡でき、ユーザの行動を分析できるのは
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