2009年12月01日
英語表記のタイトルは要注意
株式会社ビービット
ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈
ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈
検索エンジンを使って目的のサイトを探すユーザが多い今日、サイトのタイトルの付け方は重要な要素となっています。
検索エンジンを使うユーザは、検索結果に表示されるタイトル文言を見てクリックするかどうかを決めるからです。
そんなサイトのタイトルが英語で表記されているケースが見受けられることがあります。サイト設計者やデザイナは見た目の良さから英語表記を使用しがちですが、ユーザは正しく理解しているでしょうか?
弊社によるユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)では、ほとんどのユーザが検索結果一覧の中から英語表記のリンクを避けて、違うサイトのリンクをクリックをしていました。検索結果上位に表示されていて、ユーザの視界に入っていても、クリックされなかったのです。
英語表記のサイトタイトルがクリックされなかった理由として以下が考えられます。
- ユーザ自身が探しているサイトではないと勘違いしてしまう
- リンク先ページ内容が瞬間的に理解しづらい
- リンク先ページは英語サイトであると勘違いしてしまう
ユーザは、検索結果ページにてサイトの解説文はほとんど読まず、リンク文言であるサイトのタイトルをざっと見て、自身が探しているものと合致していそうなサイトを探していくという行動をとります。
検索エンジンを利用するユーザの行動特性を考慮すると、サイトのタイトルはユーザが認識しやすい日本語で記載され、かつユーザが探しているキーワードを含む文言であると、クリックされやすいと言えるでしょう。
※このエントリーはビービットの運営する『ユーザビリティ実践メモ』2007/4/16の記事を転載したものです。
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