アプリの成果を高めるにはエンゲージメントとリテンション率の向上が重要
以前は、アプリ運営において、アプリを成長させるためには新規ユーザ獲得がもっとも重要だとみなされていました。
しかし、Statista社の2020年調査によると、31業界平均でアプリのインストール当日のリテンション率は約25%だとわかります。さらに、この割合は30日目までに約5.7%にまで低下します。
これでは、いくらユーザを勧誘しダウンロードしてもらったとしても、その費用対効果はおおきくは望めないとわかります。
よって、現在のトレンドとしては、アプリ全体の成果を伸ばすためには、ユーザの勧誘にばかり注力するよりも、エンゲージメントとリテンション率を高めることが必要だと考えられています。
そのための手法として注目されているのがアプリ内でのユーザ行動の分析です。
ユーザ行動の分析がどれほど効果的かを示す代表例が Instagramです。
Instagramは前身となるアプリ Burbn 内でユーザがどのような行動を頻繁に行っているかを突きとめ、その機能をピックアップして磨き上げることにより成功した経緯があります。
BurbnはもともとSwarmのように位置情報アプリとして開発されましたが、それほど多くのユーザーには利用されませんでした。しかし、ユーザの行動を分析するなかで、一部のユーザが写真の投稿と共有を頻繁に利用していることに気づき、この利用シーンこそがアプリの強みとして差し込むべき領域だと考えました。
結果、その写真投稿 / 共有の機能をアプリのコアコンピタンスと位置づけてサービス全体の改善を行い、Instagramと改名したことで、成功へとつなげたのです。
アプリの成果を伸ばすにはグロースハックが有効
このように、Webサイトやアプリから得た行動データを活用し、改善を重ねることでビジネス成果を上げていくことをグロースハックと呼びます。
グロースハックの詳細については別記事「グロースハックとは?UXグロースとの関係や役立つ事例を紹介」にて解説しています。
弊社では、多くの企業のアプリ支援を行うなかで、この行動データ活用によるアプリのグロースハックが成果向上に効果的であることを実際に確認してきました。
具体的な事例を知りたい方は、ぜひ【事例あり】アプリをグロースさせる方法論 ~分析編の記事をご参考ください。
宿泊予約ポータルアプリ、保険系アプリ、食品系ポイントアプリでのグロースハック事例をご紹介しています。
グロースハックならUXグロースOps
関連記事
-
学ぶ・知る
2024.05.07 Tue.
-
学ぶ・知る
2024.04.10 Wed.
-
学ぶ・知る
2024.02.28 Wed.