事例

コーディネート写真を見ていたのは誰? 想定と実態が真逆だった事例

2022.01.11 Tue.

コーディネート写真を見ていたのは誰? 想定と実態が真逆だった事例

日々ウェブコンテンツを作成・運用している企業様も多いと思います。
ただ、「作業の工数がかかっているが、本当に意味があるのか分からない…」ということもあるのではないでしょうか。
今回は、スタッフブログを運用しているあるファッションブランドで、ブログを見ているユーザが誰なのか、そして閲覧後どのように行動しているのかを把握することで、ブログ記事の内容を見直した事例をご紹介します。

女性向けに作成していた「コーディネート紹介」

あるファッションブランドの公式ブログでは、お客様からも要望が多かった、おすすめのコーディネート紹介を行なっていました。
担当者の中で、「当社の男性客は40〜50代の方が多く、コーディネートなどをあまり見ないのでは?」という印象があったので、コーディネート例は女性向けのものがほとんどでした。

まずまずの閲覧数がある人気コンテンツだったので、長年ずっと続けていましたが、実は具体的にどのタイミングで誰に閲覧されているのか、あまり分かっていませんでした。

コーディネートを閲覧して購入しているのは男性だった!

そこで、UXチームクラウド USERGRAM(Webサイト上の各ユーザの行動を可視化できるツール)で「コーディネート」のブログを閲覧しているユーザを確認したところ、意外な発見がありました。

実は、コーディネートは、女性よりも圧倒的に男性に見られていたのです。

男性の中には若い男性もおり、彼らは自分と同年代のコーディネートを時間をかけてしっかり見ていることがわかりました。さらに、コーディネートを見た男性は高い確率で閲覧後、実際に店舗に行き、見ていた服を複数点購入をしていたという衝撃の事実が発覚しました。

一方でメインの対象と想定していた女性は、全く違う行動でした。たしかにコーディネートページは見ているユーザも多少いたのですが、コーディネートを見たとしても店舗に行くということは多くなく、ECサイトでその商品ページを具にたくさん見たり、目移りして別の商品を見て別の商品を買ったり、あるいは結局何も買わなかったり、という様子でした。

店舗に訪問するお客様の様子から推測すると、男性は、服飾品の買い物が面倒で事前にコーディネートを見ることで、目当てのものをある程度見繕ってから来店しているのではないかと想定されました。

一方で女性は、服飾品の買い物が好きで、「今持っている服にどう合わせるか」を重視しているため、事前にコーディネートを見るよりも、直接来店して試着したりする傾向があるのではないかと考えられました。

これらの発見から、男性向けのコーディネートのコンテンツを女性向けのものよりも優先して作るよう、公式ブログの方針を転換しました。
また、女性向けのコーディネートコンテンツにおいては、一品一品についてもより多くの情報が求められていることが分かったため、全身のコーディネートを見せるだけでなく、各商品の拡大写真やアングルを変えた写真などもページ内に掲載していくこととしました。

貴社サイトのブログは、どのようなユーザに、どのタイミングで閲覧されているでしょうか。ブログを見たユーザの行動をUSERGRAMで確認すると、意外な発見を得ることができ、あるべきUXの実現に繋げられるかもしれません。

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弊社では行動データ活用による成果向上のためのセミナーを開催しています。
ぜひご覧いただき、皆様の業務でお役立ていただけましたら幸いでございます。

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