第12回 エンターテイメント【前編】

真に「ユーザに楽しんでもらう」ことができるエンターテイメントサイトを実現するために、どう取り組んでいくのか、2回に分けて説明します。

インターネットが一般的なメディアに成長するに従い、テレビでいうところのバラエティー番組のように「ユーザに楽しんでもらう」ことを目的としたウェブサイトが増えてきました。 特に今年は政府の行っているインターネット博覧会(インパク)の影響もあり、エンターテイメントサイトをいたるところで見ることができます。

このようなサイトでは楽しさをより際立たせようと「芸術性に優れたデザイン」や「最新の技術」等が過度に重要視され、ユーザビリティが二の次となってしまっていることが多いようです。

しかし実際には、芸術性や技術にあまりにも傾倒してしまうことで、本来の目的である「ユーザに楽しんでもらう」ことに失敗してしまっているサイトが数多くあります。

ユーザビリティ無視の危険性

皆さんも実際にサイトを使っていて以下のような経験をしたことがあるのではないでしょうか?

  • 一体そのサイトでなにができるのか分からなかった
  • ページが重くてなかなかダウンロードできずイライラした
  • エラー画面が出て、動画が見られなかった 等々・・・

ユーザがどのようにそのサイトを使うのかを無視すると、そのサイトから受ける印象は、上記のようなものが大半となってしまいます。

これでは、ユーザに楽しんでもらうどころか、使い辛く不快感を与えるだけのサイトとなってしまいます。

エンターテイメントサイトを作成する際にも、ユーザの視点に立った設計を行う必要があります。

ユーザビリティだけが重要か?

ユーザビリティを最優先にしてサイトを作ろうとした場合、斬新なデザインや、一般的ではない技術を採用することを控える傾向があります。

とはいえ、芸術性を強調したり、特殊な技術を採用することで、ユーザに斬新な印象を与えることも事実ですので、エンターテイメントサイトでは一概にこれらを不採用とすることもできません。

真に「ユーザに楽しんでもらう」ことができるサイトを作るためには、 「芸術性に優れたデザイン」や「最新の技術」等を採用した上で、ユーザビリティも高く保つことが条件となります。

そして、この条件をクリアしたサイトこそが本物のエンターテイメントサイトと呼べるのです。

次回のコラムでは、本物のエンターテイメントサイトであるための条件をクリアするという困難な作業に、どのように取り組めば良いのかをご紹介したいと思います。

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