2013年03月25日

サイトのスマートフォン対応時に考えるべきこと

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コンサルタント
飯泉 亜弓

スマートフォンでのインターネット利用はこの2年程で急速に進んでいて、この流れは今後もさらに加速していくと考えられています。
こうした急速な動きを見て、自社サイトのスマートフォン対応を考えている企業の方も多いのではないでしょうか。

このスマートフォン対応の際には、闇雲にPCサイトをスマートフォンサイトにすればいいわけではありません。

スマートフォンというデバイスの特徴、スマートフォンを利用するユーザの状況・文脈、取り扱っている商品やサービスがどんな特性なのかを考慮し、サイトにどのような役割を持たせるのかを考えた上で制作していくことを推奨します。

上記のような考え方が重要であることを示唆する、データから見えてきた面白い事例をご紹介します。


とある銀行の金融商品別にスマートフォン利用比率を調査したところ、無目的ローン(カードローンなど)の閲覧数は住宅ローンの閲覧数のなんと3倍以上という結果が得られました。

住宅ローンと無目的ローンではどのような違いがあるのでしょうか。


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担保付の住宅ローンなどはユーザが慎重に検討する商品のため、じっくり情報を閲覧できるPC向きの商品・サービスといえます。

ですので、住宅ローンに関しては、スマートフォンはPCや店舗へ誘導することを目的とし、ユーザの比較検討の候補に残るような訴求を完結に行うことが最も重要となるでしょう。


逆に無担保の無目的ローンは、急いで決める必要があったり、一人で完結する商品です。

これは、スマートフォンの特徴である、「個人向けで手軽に使えること」と合致し、スマートフォンで申込みを行なってもらうのに相性のよい商品といえます。

したがって、無担保ローンに関しては、スマホ上で申込みまで完結してもらうことを目的とし、簡単に概要やメリットを伝え、スムーズに申し込んでもらえるようにすることが有効に働く可能性があります。


このように、スマートフォンサイトを効率的にビジネスに活かしていくには、デバイスの特徴や利用される場面を考え、場合に応じて目的や役割を変えていくことが必要です。

自社サイトのスマートフォン対応を検討している方は上記のような観点からも考えてみてはいかがでしょうか。

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