西脇 純平
成果の上がるサイト設計のためには、ユーザ行動観察調査を行い、ユーザの行動を深く知ることが重要です。
ビービットではオフィス内にユーザビリティラボを設け、日々様々なユーザを招きながら、調査・分析を行っています。場合によっては、よりリアルなユーザ行動を知るため、ユーザの方を招くのではなく、こちらからユーザのもとに出向いて調査を行うことがあります。
今回はそうした取り組みをご紹介します。
ところ変わればユーザも変わる
住宅物件サイトや結婚式場サイトなどでは、立地に関する理解の有無、地域による嗜好性の違いがユーザ行動に大きく影響すると考えられます。北海道の物件を売る場合に、北海道の地理に詳しいユーザとそうでないユーザとで行動に違いが出ることは比較的容易に想像していただけるでしょう。
このような場合には該当地域に出張してユーザ調査を行っています。
東京にいては想像もつかない各地域ならではのユーザ行動に驚かされます。
現場を知らずして調査とは言えない
特定の地域以外にも、ユーザが普段Webサイトやソフトウェアを利用している現場に赴いて調査をする場合があります。イントラネットなど、職場環境での利用が前提となっている場合や、アクセス解析ソフトのように、利用するタイミングや状況が決まっている場合です。
実際に利用されている機能が一部に限られていたり、操作がいつも電話で中断されるような環境だったり、必ずエクセル表を開きながら利用していたりなど、改善につながる重要な発見があることでしょう。
ノートパソコン1台あればいつでもどこでも
弊社では専用ソフトを利用し、出張時でもユーザビリティラボに近い環境を整えて調査を実施しています。専用ソフトをインストールしたパソコンとウェブカムさえあれば、ユーザの行動を別室のパソコンモニターでリアルタイムに観察することもできます。
ただ、このようなソフトを必ずしも使う必要はありません。重要なことは、観察するユーザの行動がいかにリアルなものであるかどうかです。
ノートパソコンを1台持って現場を訪れてみてください。思いもよらない発見がきっとあるはずです。