ユーザビリティコンサルタント
鈴木 翔一朗
鈴木 翔一朗
「無料」であることを明記することで、ユーザに商品やサービスの魅力を訴求する方法は多くのサイトで使用されています。
ただし、闇雲に「無料」を訴求しても逆効果になってしまうケースがあるので注意が必要です。
例として、弊社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)で見られた様子をご紹介させて頂きます。
「無料」のサンプル版や体験版を取り扱っているサイトで、ユーザが以下のような反応を示すことが分かりました。
- 何がどこまで無料なのか分からない
- 無料とあると逆に怪しい感じがする
「タダより高いものはない」という言葉もあるように、 「無料」という表現にユーザは潜在的に不信感や不安を感じてしまっています。
これに対し、以下のような注意書きを記載することで改善効果が見られました。
- 試用期間の終了後、自動で料金が発生することはありません
- 本申込をしない限り、課金されることはありません
ユーザの些細な心理の動きや不安を敏感に察知していくことの重要性が分かる一例ではないでしょうか。