ユーザビリティコンサルタント
垣内 勇威
垣内 勇威
選択肢の多いプルダウンメニューから目的の項目を選び出すのは、ユーザにとって面倒な作業です。
今回はこの負担を少しでも軽減するために、今すぐできる改善施策をご紹介します。
プルダウンメニューには初期値を設定するhtmlタグがあります。使用頻度が高い項目を初期値に設定することで、スクロールして探す手間を省くことができます。
例えば、あるサイトには昭和10年から平成19年の中から、自分の生まれた年を選択するプルダウンメニューがありましたが、プルダウンメニューの初期値を設定していなかったため、上記の中からスクロールを繰り返し、自分の生まれた年を探し出さなければなりませんでした。
改善策として、このサイトは若年層をメインターゲットとしていることに着目し、初期値を昭和61年とし、ユーザの負担を軽減しました。
【ご参考】プルダウンメニューの初期値を設定するhtmlタグ「selected」
<select name="XXX">
<option value=“59”>1984/昭和59年
<option value=“60”>1985/昭和60年
<option value=“61” selected>1986/昭和61年
</select>
※上記タグによって、「1986/昭和61年」が初期値となります。
ECサイトの検索や、入力フォームでのプルダウンメニューを利用している方は、初期値を設定することで、ユーザの利便性が高まるかどうか見直してみると良いでしょう。