ユーザビリティコンサルタント
土井 博貴
土井 博貴
近年、携帯サイトでもFlashを利用するケースが増えています。
Flashはテキスト・画像が中心だった携帯サイトの表現の幅を広げる有用な手段ですが、その利用方法によってはユーザに魅力が伝わらず、サイト利用を阻害してしまう可能性があります。
■ サイト全体がFlashで作られている
Flashを利用したデザインに凝ったページは、一見ユーザに新鮮な印象を与えると思われがちですが、操作性が低ければ利用には繋がりません。
■ サービスがFlash動画で説明されている
サイトによっては、サービスをFlash動画で説明するケースも見られます。
しかしこれもユーザはゆっくり閲覧せず、すぐにスクロールやページ遷移をしてしまうことが弊社の調査で明らかになっています。
携帯サイトを利用するユーザは、短時間で自分の目的とする情報を取得したいというニーズを持っています。
したがって、
- どう操作すれば良いのかわからない
- 何が表示されるのかわからない
ようなFlashは、ユーザに「時間がかかりそう」「わずらわしい」と捉えられ、サイト使用・閲覧を妨げる大きな要因になる可能性があるので注意しましょう。
※本文中の「携帯ユーザ」とは、PCの代替手段として携帯サイトを利用し情報を取得するユーザを想定しています。