ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈
坂巻 玲奈
ユーザがサイトを回遊する中で、自分が今どこで何を閲覧しているのか把握できることは、サイトを主体的に操作し満足して利用するために重要です。
今回は、現在地を把握しやすい画面を実現する施策をいくつかご紹介したいと思います。
- ページの見出しを明示する
1ページ1メッセージを徹底し、そのページで伝えたい事項を見出しとして明確に提示することで、今どのような内容のページにいるのかを明確にすることができます。 - 見た目で他のリンクと差別化を図る
現在地リンクは他のリンクとは異なる見た目にすることで、数あるメニューの中で今どこにいるのかを明示することができます。 - クリックできるかどうかで他のリンクと差別化を図る
ユーザは、クリックできるリンクは他のページに遷移するものと認識しています。よって、現在地リンクがクリックできてしまうと、遷移先が同じ画面であることに対して、違和感を持つ可能性があります。
ユーザの想定に合わせて、現在地リンクはクリック出来ない状態にしておく必要があるでしょう。 - パンくずリンクを活用する
当該ページがどのようなサイト階層の中に存在しているのかを把握するのに、パンくずリンクが役立ちます。
パンくずリンクを配置することで、トップページを介さず検索エンジンから直接、下位階層にアクセスした場合にも、サイト全体の中における現在地を把握することができます。
現在地を明示することで、「次にどこを見るか」を理解することが容易になり、ウェブサイトの回遊性を高めることができます。