2007年02月05日

言葉の意味を考える - 2つの意味にご注意

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マネージャー
磐前 豪

リンク名や項目名などは、シンプルでわかりやすくすることが重要です。ところが、シンプルであっても、使用する文言を良く吟味しないと、思わぬ罠に引っかかってしまうことがあります。

今回はそのうち、「ダブルミーニング」についてご紹介します。

銀行サイトの例です。
専門知識を必要とする外貨預金などのサービスでは、詳しく知らないユーザでも簡単に仕組みが理解でき、不安を払拭できるような説明が必要となります。多くのサイトでは、
・「初めての方へ」
といったカテゴリを設け、外貨預金をしたことがないユーザを誘導しています。ところが、この「初めての方へ」は、外貨預金が初めての方なのか、そのサイトを利用するのが初めての方なのか、どちらの意味にも解釈できてしまいます。
こうした表現を、ダブルミーニング(2つの意味を持つ)といいます。
このケースでは、意味が混在しないよう、
・「初めての外貨預金」
といった表現にするのが適切でしょう。

他の例では、スクロールが発生するページの下部に配置してある、
「ページトップへ」
というリンクも誤って解釈されやすい表現です。これは、ページの最上部へ戻るリンクなのですが、ウェブサイト全体のトップページ(ホーム)へ戻ると勘違いしてしまうユーザもいます。
この場合は、
・「このページの先頭へ戻る」
が、誤解を招きにくい表現といえます。

こうした箇所に対して、ダブルミーニングになっていないかどうか、設計後にチェックするプロセスを設けることが、防止策になるでしょう。

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