ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈
坂巻 玲奈
ブロードバンドによるインターネット環境が普及し、以前より動画コンテンツが配信しやすくなってきました。
文章ではなかなか伝わりにくい状況を説明したいとき、臨場感あふれる動画を用いることで、ユーザに内容を容易に理解してもらうことができる場合があります。
ただし、動画を配信するうえでは、以下のような点を留意する必要があります。
- クリックして表示する前に、どのような内容なのか推測できるように、動画内容を説明するテキストを配置する
- どのくらいの時間がかかるか把握できるように、動画の再生時間をタイトルの近くに記述する
- さまざまな回線速度のユーザに対応できるよう、ナローバンド用とブロードバンド用の選択肢を用意する
- 動画表示に必要なプラグインがインストールされていないユーザも閲覧できるように、プラグインをダウンロード出来るようにする
ブロードバンドが普及したことにより、作り手としてはファイルサイズの大きさや、ユーザ遷移の数に対する配慮を怠ってしまうことがあります。しかしながら、回線速度が速くなった現在だからこそ、ユーザは目的の情報を最短時間で入手したいと考えています。
動画の内容が的外れであったり、表示時間がユーザの予測よりも冗長であったりすると、途端に動画は敬遠されることになります。
また、閲覧できると思ってアクセスしたにも関わらず、プラグインがないことが理由とは知らずに、表示されない状態から抜け出せないのでは、ユーザはそのサイトに対して満足できず、去ってしまうことも考えられます。
適切に配信して初めて、動画がコンテンツとして有効に活用されるのです。