2006年07月31日

ショッピングカートを行き来するユーザへの適切な対処

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顔写真
マネージャー
磐前 豪

インターネットでモノを買うことは、もはや珍しくなくなってきています。

とはいえ、まだそれほど慣れていない人はもちろん、何度も買ったことがあるという人でも、いざサイトで購入の手続きに入ると、間違いが無いかどうか、1つ1つの手続きには慎重になるのではないでしょうか。

意中の商品を決め、ショッピングカート(以下、カート)まで進んできた後、ふと念のため、選んだ商品に間違いがないかどうか、戻って確認した経験はありませんか?

その時は、ブラウザの「戻る」ボタンで、商品ページまで戻る人が多いのではないかと思います。
そこで選んだ商品に間違いが無ければ、カートへ戻りますが、その際、ユーザは、「カートへ入れる」ボタンを再び押してしまう傾向があるようです。

すると、どうでしょう。
カートでは、数量が増えているか、同じ商品が2行並んでいることがあります。

カート内の表示内容(例)

ユーザにとっては、2個商品を選んだという意識は無いので、どう対処したらよいか戸惑うことになります。
弊社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)でも、これはよく見られるパターンです。

ユーザは、インターネット上で決済をする時や、個人情報を入力する時は、通常よりも神経過敏な状態になっています。
ですので、なるべく不安な心理状態にさせない配慮をしてあげたいものです。

ここでの解決策は、同じ商品を2度、「カートに入れる」ボタンを押しても、2回分とカウントしない設計が、正解です。

なお、複数個購入する人のことを考慮し、カート内で(扱う商材によっては商品ページで) 数量変更を簡単に行えるよう、配慮することも必要です。

2度クリックしても、2個にならない。

システム側からのアプローチではなかなか出てこない設計思想ですが、イレギュラーな処理についても、ユーザがどういった状況で操作を行うかを想定し、ユーザが困惑しないアクションを返すことが、ユーザ視点に立ったサイト設計であるといえるでしょう。

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