そして、この「リセットボタン」を誤って押してしまい、せっかく入力した情報を消してしまう行動がユーザビリティテスト（ユーザ行動観察調査）で見られます。

こういったケースでは、往々にしてユーザは面倒になって再入力することなく、サイトを離れてしまうようです。ECサイトにおける購入フロー内だったら大変なロスです。

かくいう私も先日、あるサイトでユーザ登録情報を書き換える際に、せっかく入力をした情報を誤って消してしまうという失態を犯してしまいました（皆さんも経験がありませんか？）。

サイト提供者は親切のつもりでこの「リセットボタン」を置いているのでしょうが、せっかく入力をした情報を全部消してしまいたいユーザは少ないですし、仮に入力後に気が変わって「決定（送信）」を止めるユーザも「戻る」ボタン等でそのページから立ち去ってくれます。

原則、「リセットボタン」は不要といえるでしょう。

ただ、サイトによっては「リセット」の機能を提供した方がユーザの利便性に資する場合もあるかもしれません。

その場合は、 「決定ボタン」と「リセットボタン」の位置を離した上で、デザイン的にも区別をつけたものにしましょう。