ユーザビリティコンサルタント
橋本 公彦
橋本 公彦
ニュースリリースには、最新のキーワードなどが複数記載されていることが多く、検索結果で上位に表示される場合が多々あります。
一方で、このニュースリリースのページが、ポップアップで、しかもナビゲーションや商品ページへのリンクといった本サイトへの導線を欠いているケースも頻繁に見かけます。
そして、このタイプのサイトでは、せっかくの訪問者を適切に誘導できていない可能性が高いようです。以下A社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)事例をご紹介します。
ユーザがソリューション商品を提供する企業を探すためにGoogle検索を行い、検索結果上位にヒットした A社のニュース記事ページを訪問しました。
記事に掲載されているサービスについて興味をもったにもかかわらず、このページにはA社サイト本体へのリンクが全くなかったため、ユーザは詳しい情報を得られずに、Googleの検索結果画面に戻り、別のB社サイトへ移動してソリューション商品を探してしまったのです。
せっかくの訪問者をむざむざと逃がしてしまったわけですから、もったいない話です。
このような事態が生じないよう、ニュースリリースなど検索結果に表示される可能性の高いページでは、以下を徹底しましょう。
- 本サイトと同様のナビゲーションを持つ画面遷移ページとする(ポップアップは原則禁止)。
- 管理の問題などで、どうしてもポップアップ画面とする必要がある場合は、本サイトトップページや関連サービスページへのリンクを分かりやすく表示する。