マネージャー
宮坂 祐
宮坂 祐
印刷をしておいて後でじっくり読もうというユーザ行動がよく見られます。
ところが、印刷をすると横幅がありすぎるために、ページ右端が印刷範囲外になってしまい、上手く読むことのできないサイトが多く存在します。
せっかく印刷をしたのに、うまく印刷されなかった場合のユーザの落胆は想像に難くありません。
以下いくつかの対応方法をご紹介いたします。
(1)印刷に収まる横幅で設計する
IE6のデフォルト設定の場合は、横幅650ピクセル以内であれば、右端が切れずに印刷がされます。ただ、横幅650ピクセルというのはかなり狭いといえます。
そこで、印刷がされなくても特に問題が生じないコンテンツを右側に配置して(メニューなど)、重要なコンテンツ部分は650ピクセル以内に収まるようにする方法もあります。
(2)印刷用のページを別途設ける
印刷用のHTMLやPDFを提供するという方法もあります。
しかし、印刷用ページへのリンクにユーザが気付かないことが多いため、リンクの見せ方には工夫が必要となります。
(3)印刷用CSSの活用
CSSを活用することで、印刷の対象領域を制御することができます。印刷領域を定義しておくことで、重要な文章の右端が切れるという問題を解消できます。
ただ、印刷されたものと、ブラウザで見えているものとが違ってくるため、ユーザにちょっとした混乱を生じさせるおそれもあります。
それぞれ、一長一短ではありますが、ユーザが印刷する可能性のあるページにについては、上記いずれかの対応をとっておくべきでしょう。