ユーザビリティコンサルタント
楳園 秀土
楳園 秀土
自社サイトの会員に対し、「キャンペーンの告知」、「新製品の訴求」や「おすすめサービスの宣伝」を行いたいという状況はよくあると思います。
しかしバナーなどによる訴求ではユーザに無視されてしまい、思うように成果が上がらないというケースも多いのではないでしょうか。
そういった場合ログイン後の画面において、下にあるようなユーザへの「メッセージ」という形を取ることで、ユーザへの訴求が可能になることがあります。
弊社が行ったユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)において上記のような「メッセージ」による訴求方法を試したところ、多くのユーザが自分にどのようなメッセージがあるのかと、確認する動きが見られました。
これはユーザの名前を表示し、メッセージという形をとったことで、「自分に関連のあるもの」がその先にあるという意識がユーザに働いたためだと思われます。
その結果、バナーなどでは認知されなかった「訴求したいもの」がユーザに認知されたのです。
「訴求したいものがユーザになかなか気付いてもらえない」とお悩みのサイト運営者の方は、「メッセージ」による訴求方法を一度試してみることをおすすめします。
ただしメッセージ内容がユーザにとって興味のないものばかりだと、いずれユーザに無視されることになってしまいます。ですので、訴求内容はユーザが応募可能なキャンペーンなど「ユーザに関連したもの」、「ユーザにメリットがあるもの」を選ぶよう注意してください。