2008年08月04日

携帯サイトではメール受信設定への対応が重要

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miyake
ユーザビリティコンサルタント
三宅 史生

携帯サイトでの会員登録で、メールアドレス確認のためにユーザが入力したメールアドレスに仮登録メールを送信し、メールに書かれたURLから本登録をさせるフローにすることがあります。

この場合、メール受信設定(ドメイン/メールアドレス)にきちんと対応していないと、登録を完了できないユーザが多く出てしまう可能性があります。

弊社で行ったユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)では、携帯サイトでの会員登録の途中で、自分の携帯電話に仮登録メールが届かず、ユーザが混乱して登録をあきらめてしまうケースが多数見られました。

このサイトでは、会員登録フローの画面上でメール受信設定についての記述がなかったため、メール受信設定をしていたユーザは、仮登録メールを受信するにはドメインを新たに追加する必要があることに気づきませんでした。

このような事態を防ぐために、携帯サイトではメール受信設定についてきちんと記述し、ユーザが自社のドメイン/メールアドレスを確実に追加できるようにしておくことが重要です。

この時に気をつけるポイントは2つあります。

1つ目は、ドメイン/メールアドレスを追加する必要があるとユーザに確実に気づかせることです。
よく、「メール受信設定をしている方はコチラ」などのテキストリンクで、メール受信設定の説明ページを別に用意しているサイトが見られますが、これでも気づかないユーザは多いため、登録フロー内のページに直接表示した方が良いと考えられます。

2つ目は、ユーザが設定をしやすいように配慮することです。
「●●●●.co.jpを受信するドメインに追加してください」という文章だけでは、画面上のテキストをコピーできない機種を使っているユーザは、ドメインを一度紙に書くなどして記憶し、設定画面でそれを直接入力する必要があり、非常に手間がかかります。
文章を書くだけでなく、可能であれば「指定受信追加ボタンを設置する」、「テキストボックスからドメイン/メールアドレスをコピーできるようにする」の2つの配慮をしておくことで、ユーザの手間を大きく減らすことができます。

メール受信設定への対応例

このように、携帯サイトでユーザにメールを送信する際は、メール受信設定にしっかりと対応し、ユーザの離脱を防ぎましょう。

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