ユーザビリティコンサルタント
垣内 勇威
垣内 勇威
今回は、メールマガジン登録の際に、「メールマガジン」や「メルマガ」という文言を表示することで、登録率が下がってしまうというユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)の結果をご紹介します。
まず前提として、メールマガジンの送付が一般的になり、ユーザが受信するメールマガジンの中には全く読まれないものも多く含まれています。
その結果、「メールマガジン」という文言自体にネガティブな印象を持っているユーザも多く、テストでは次のような行動が観察されました。
ある商品購入フォームに、その店舗からのメールを受け取るか否かを選択するエリアがありました。
このエリアはタイトル名を「メールマガジン」としていたため、「メールマガジン」という言葉自体にネガティブなイメージを持っていたユーザは、「受信しない」を選択しました。
このユーザの場合、普段から好んで読んでいるメールマガジンもあったため、購読して中身を読めばニーズが発生する可能性もあります。
このように実際には、ユーザにとってメリットのある情報が送付されるとしても、「メールマガジン」という文言を使用することで、受信を拒否されてしまうケースがあります。
改善策として、ユーザにとって拒否感の少ない「プレゼント情報」や「キャンペーン情報」などの表現を用いた方が良いと考えられます。