2008年03月31日

説得不要ユーザを考慮した入口ページ設計

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顔写真
ユーザビリティコンサルタント
垣内 勇威

会員登録やサービス申込などのコンバージョンをゴールとしているウェブサイトのターゲットは、そのゴールの達成までに「説得が必要なユーザ」と、「説得が不要なユーザ」の2タイプに分けて考えることができます。

今回は、後者の「説得が不要なユーザ」について取り上げます。

例えば、会員登録をゴールに設定しているあるサイトのユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)では、次のような行動が観察されました。

このサイトには、非会員が利用できるサービスもあるのですが、入口ページで会員登録へのリンクを目にしたユーザが、即座に登録を開始しました。

このユーザは、会員登録へのリンクを見たことで、登録した方が多くの機能を使えるのだろうと予想し、とりあえず登録しておこうと考えたのです。

こうした「説得が不要なユーザ」の存在については、アクセス解析による定量的な事例もあります。

あるサイトで、会員登録のボタンをトップページ右上から左上に移動し、クリエイティブを目立つものに変更しました。


080331.JPG


この変更の結果、トップページ流入直後の会員登録率が増加し、同時にサイト全体でも会員登録率が増加しました。

変更前はトップページからサイト内に迷い込んで離脱していた「説得不要なユーザ」がトップページから迷わず会員登録できるようになったことが推測できます。


会員登録やサービス申込など、コンバージョンをゴールに設定しているサイトでは、入口ページから直接ゴールへと遷移するリンクの位置づけについて見直してみると良いでしょう。

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