ユーザビリティコンサルタント
土井 博貴
土井 博貴
世間的な知名度が低いECサイトでは、扱う商品の魅力を伝えるだけではなく、「このサイトで購入しても大丈夫かな」というユーザの不安を取り除く必要があります。
弊社のユーザ調査において、これまで認知・利用経験がないECサイトを訪問したユーザが、一通りサイトの商品を閲覧した後、「運営者情報(会社情報)」を閲覧しようとする動きが見られました。
特定の情報を見たいというニーズがあるわけではなく、「信頼できそうかどうか?」を総合的に判断するために閲覧していると考えられますが、以下のような項目に注目する傾向があります。
■資本金、従業員など「会社の規模」
■上場/非上場
■沿革
上記のような数値・史実があると、ユーザが判断しやすくなるようです。当然ながら、規模が大きく、歴史があると信頼に繋がる傾向にあります。
個人事業者や中小企業にとっては上記の情報を開示したとしても効果が期待できない場合がありますが、ユーザの信頼性を高める方法はこれだけではありません。
例えばサイトに関するお問い合わせ先や購入者のコメントの記載など、ユーザのことを真摯に考え、その「姿勢」を明示することも信頼を獲得する大きな要素となります。
ECサイトの場合は、運営者情報も購買に繋がる重要なコンテンツであることを意識しましょう。