2007年03月19日

意外に効果的なフッターリンク

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ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈

ウェブサイトを訪れたユーザにできるだけ多くのページを閲覧してもらうために、どんな対応が考えられるでしょうか。

サイトの回遊性を高めるためには、

  • ユーザの興味を惹くコンテンツを配置して「もっと見たい」と思ってもらうこと

  • 他に見たいと思うコンテンツにスムーズに移動できるようにすること
が重要となります。

今回は、後者を実現するための手段の一つとして、フッターリンクの有効性についてご紹介します。

ナビゲーションリンクには、一般的には「グローバルナビゲーション」や「左ナビゲーション」「右ナビゲーション」などがありますが、中でもユーザに頻繁に利用されているのはページ下部に配置されたフッターリンクであることが弊社のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)でわかっています。

フッターリンク

フッターリンクはページの下部に配置されるナビゲーションリンクであるため、設計時には軽視されがちです。しかし、ユーザにとってはページの上から一通りコンテンツを閲覧した後に出現する関連ページへの最も近い導線であるため、有効な手段となっているわけです。

フッターリンクは特に、

  • 企業サイトで提供サービスが複数ある場合の他サービスへの移動

  • 初心者用コンテンツで、ステップ1、2、3と簡単なものから徐々に難しいものを紹介する
など、コンテンツ間の横移動や、ステップを順に追っていく遷移があるサイトにおいて、特に効果的です。

ユーザのサイト回遊率を上げるには、ページを閲覧しているユーザが次に何を求めるかを把握し、ユーザの視線の流れを考慮した上で導線を配置することが重要です。

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