ユーザビリティコンサルタント
坂巻 玲奈
坂巻 玲奈
個人情報の取り扱いに厳しい目が向けられる昨今、入力フォームはセキュアなサーバに置くなどの配慮をしているウェブサイトも多いかと思います。
そのような中、ページがセキュアであることがユーザに伝わらず、不必要な不安を与えているケースがユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)で見受けられています。
安心感を与えるフォームページを実現するために弊社が考えるのは、「ユーザが不安に思うタイミングに、明示的に安心要素を配置する」ということです。
ユーザは、個人情報などを入力するページにアクセスした途端にセキュリティに関して気にする傾向があります。そこで、ページ上部にセキュアであることを証明するマークを配置することが検討できます。
また、一通り入力をし終えたユーザは、次に画面に移動する際に「次へ」ボタンなどのリンクをクリックする際にも、「本当にこのウェブサイトはセキュリティがしっかりしているのだろうか」という不安に駆られます。
次のページに遷移するアクションボタンの近くにも「セキュリティ保護のためSSL(暗号化通信)を使用しています」などの文言や、セキュリティを証明するマークを配置すると効果的と言えます。
ユーザが不安に感じるのはいつなのか把握し、適切に安心感を与える要素を配置することが、ユーザを入力ページの最終ゴールまでスムーズに導くためには必要です。