2006年11月20日

開封されるメールマガジン - 2つの工夫

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ユーザビリティコンサルタント
土井 博貴

新製品・サービスの案内やキャンペーン告知、有用な情報の発信など、お客様(以下ユーザと呼称)との長期的な関係性を構築する目的でメールマガジンを利用する企業は多いでしょう。

いかにユーザの興味を喚起し、アクションに結びつけるメールの内容にするかを日々試行錯誤し、改善を重ねていると思います。

しかし、内容が優れていたとしても、メールがユーザに見られなければ意味がありません。そこで今回は、メールをユーザに開封されやすくするための工夫を2つ紹介します。

ユーザは日々多くのメールを受信しています。メールマガジンに限らず仕事・プライベートのメールや、迷惑メール・スパムメールも含まれます。

多様なメールがあふれた受信ボックスの中から自社のメールマガジンが選ばれ、クリックされる(開封される)ためには、「送信者名」と「件名」の表現に注意を払う必要があります。

まず、送信者名は、すぐにメールの送信元がわかるように工夫をすると良いでしょう。以下に改善が必要な例をいくつか挙げました。

  • 「mail@bebitstore.co.jp」のように送信者名がメールアドレスのままになっている
  • 「bebit online store magazine」のようにわざと英語で表記し、一目でわかりづらい
  • 「お客様サービス担当」のように具体的な送信者がわからない

送信元がすぐにわからないメールは、ユーザに注目されないだけではなく、迷惑メールとして処理されてしまう可能性もあります。

「ビービット 家電ストア」のように、一目でわかるような送信者名にすると効果的です。

次に件名ですが、これは送信者名と異なり単にユーザに正しく認知させるだけではなく、「クリックして読みたい」という気を起こさせる工夫を行うと良いでしょう。

例えば、以下は「Gmail」の受信メール表示画面ですが、この例のように、メールソフトやブラウザのサイズによってはメールの件名が途中までしか表示されません

Gmailの受信メール画面。

また、例え全文が表示されていても、ユーザは冒頭の数語をサッと読み流し、全てを事細かには読み込まない傾向があります。(これはメールの件名に限りません)

これを踏まえると、件名の冒頭には日付や挨拶を入れるよりも、メールの内容が端的にわかり、ユーザの興味を引くようなキーワード(ECサイトなら、「限定」「新発売」「○%オフ」など)を含めると効果的です。

メールマガジンの効果を最大化させるためには、その内容を最適化させるだけではなく、メールマガジンを受信するユーザの状況や行動を想定した上で、受信から閲覧、アクションまでの一連のシナリオを描くことが大切です。

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