取締役
武井 由紀子
武井 由紀子
オンラインで商品を販売するサイトでは、商品のお届け日がユーザのサイト利用に大きな影響を与えることがあります。
特に実際には素早く届けられる商品にも関わらず、お届け日の表現の仕方によっては、ユーザに正しく納期が伝わらず、ユーザが購入を断念するケースがよく見受けられます。
そこでどのような納期表現がユーザに好まれるのかを20人のユーザビリティテスト(ユーザ行動観察調査)を通じて検証しました。同じ納期を複数の表現で提示した場合、ユーザに好まれた順は以下のような結果となりました。
上記結果を踏まえ、納期表現のガイドラインは以下のようになります。
【納期表現の要件】
・発送日ではなく、到着日の目処がつくこと(ベストは到着日が明記してあること)
・ユーザの慣れ親しんだ言葉を使うこと(「○営業日」よりも、「○日後」「今週中」など)
・極力納期が短く感じられるよう、ぱっと見の数字が小さい方を使う(「7日後」よりも「1週間後」)
・届く時期に曖昧さがないこと(「最短」は嫌悪される。「どうせ早く着かない」というイメージを想起させる)
・お届け曜日、時間帯指定ができる場合にはそれを明記すること(例 「1週間程度(曜日・時間帯指定可能)」)